皆さんは「オレンジリボン運動」という活動をご存じでしょうか?
オレンジリボン運動とは、2004年に栃木県小山市で起きた
3歳と4歳になる2人の兄弟が幼い命を奪われるという事件を発端に、
二度とこのような事件が起こらないようにという願いを込めて、子ども虐待防止を目指して始まった運動です。
現在は「児童虐待防止全国ネッワーク」が子ども虐待防止のための広報・啓発活動として行っています。
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子ども虐待について社会の理解は深まりつつあるとはいえ、まだまだ十分とはいえません。
子育てに悩む親を支え、不幸にして虐待を受けてしまった子どもたちへの支援を行うためには、
社会全体が子ども虐待についての知識を共有し、それぞれにできることを果たす必要があります。
私たちは、オレンジリボンをシンボルに、
布リボンやバッチの配付、鎮魂集会・パレード等を通じて、
「子ども虐待のない社会」をめざす活動をさらに拡げていきたいと考えています。
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オレンジリボン運動公式サイト 「理事長あいさつ」より一部抜粋
最近、親からの虐待で亡くなる子ども達の悲しいニュースが絶えません。
私も子を持つ親として、本当に悲しいことだと思います。
確かに、直接的に子どもに危害を与えたのは親ですが
親がそうなるまでに、きっと何かがあるんです。
子どもが亡くなって、親が犯人として逮捕されて終わり。
虐待ってそんなに単純なことではないと思うんです。
「虐待=親が悪い」とだけ簡単に考えないで欲しいと思います。
不景気になると子どもの虐待が増える。なんて耳にすることがありますが
地域、環境、社会もきっと虐待の起きた家庭に影響を与えているはずです。
自分のストレスのはけ口を、我が子に向けてしまう。
その前に、地域や社会がサポートするべき問題なんです。
虐待を受けた子どものケアはまず、大事ですが
虐待を行った、病んだ親の心のケアも必要なことだと思います。
周りに虐待の疑いがある家庭があれば、警察や地域の児童相談所に電話してください。
自分が通報したことが漏れるようなことは、ありませんし
虐待の事実がなくても、罰を受けるようなことは一切ありません。
言わないまま、事件が起きてしまうのを待つよりも
もしかして、虐待を受けて苦しんでいるかもしれない子どものために勇気を出してください。
通報や、子育て相談など、子どもの虐待防止のために私たちができることはたくさんあるはずです。
※下の画像をクリックするとオレンジリボン運動公式サイトを見ることができます。