ブログに書くのが遅くなってしまいましたが、4月13日のテレビタミン、ご覧頂けましたでしょうか?
憧れの五木寛之先生と御一緒させて頂けました。
五木先生は現在77歳なのですが、とってもお若くて、「生きる」ということに前向きな方だという印象を受けました。
しゃべり方も姿勢も、すごく魅力的でドキドキするような色気を持った方でした。
番組では新作「親鸞」について、お話をして頂きました。
その中で、視聴者の方から「親鸞聖人は当時としては、とっても長生きされたのですが、それはやはり信仰があったからなのでしょか?」といった内容の質問を受けた際、五木先生はサラッとこうおっしゃいました。
「それは、親鸞聖人が体が丈夫だったからでしょう。」
これは、なるほどなと。
普通に考えて、体が丈夫なら長生きしますよね。
この回答をおっしゃった時、五木寛之という人がとっても素敵に見えました。
仏や神の世界を題材に小説をたくさん書いてらっしゃるんですが、
現実を見なきゃいけないところと、スピリチュアルな部分がご自身の中できちんと分けられてる。
すごく真面目な方だな。そう感じました。
亡くなった井上ひさしさんと五木先生が対談をされた際に、
大切なことは優しく 優しいことを深く
深いことを広く 広いことを面白く 面白いことを大切に
という言葉を井上さんから聞かれたそうです。
私も「親鸞」を読みましたが、井上さんの言葉の様に、大切なことが優しく書かれています。
ふりがなが多くて、文章自体もとてもわかりやすいです。
仏に関わった人たちを描いているのではなく、青年が、普通に世の中を生きていく、その過程を描いた物語。
神々しい神仏の世界ではなく、地に足のついた人間界を描いた作品だなと、私なりに感じました。
登場する女性たちがみんな母性が強くて、魅力的で、五木先生の女性観や、母親に対しての尊敬の念、先生の人となりを感じさせ、読み進めていくうちに、親鸞上人について読んでいるのに、だんだん親鸞が五木先生と重なって五木寛之について読んでいる感覚に陥ってきました。
ほんっとに「青春の門」の頃からのファンで、
著作を読みながら、「五木先生ってどんな方なんだろう?」ってずっと考えてたんです。
まさか、実際にお会いできるとは思ってもみませんでした。
4月13日は私にとって、とっても思いで深い日になりました。
もちろん、先生に頂いたサインは我が家の家宝にします。